2011年はマレーシアのシパダン島へ行きました。と言っても宿泊したのは隣にあるマブール島。シパダン島は2005年から環境保全を目的として入島が規制され、宿泊することができなくなりました。ダイビングは可能ですが、入島料として一人40リンギット支払わなければなりません。一日の入島人数も120名と上限があり、事前に申請し許可がおりなければ上陸もできません。私は2000年に訪れたことがあり、この当時は5軒のリゾートがありましたが、モルジブやパラオと並び憧れの地として世界中から多くのダイバーが訪れていたため、海も島も環境が悪化していたのです。

10年前のことはあまりよく覚えていませんが、ウミガメもバラクーダもギンガメアジも変わらぬ姿を見せてくれました。今回100本目を迎えることができましたが、「おすすめのダイビングスポットは?」と質問されれば、躊躇なく「シパダン!」と答えるでしょう。まさにダイビング天国、そんな島です。

昨年のバリ島も良かったのでもう一度行こうかと考えていたのですが、昨秋の羽田空港国際化のおかげでマレーシア(コタキナバル)へのアクセスが非常に良くなり、短い休みを有効的に使うことが可能になったのが、シパダン行きを決めて理由です。具体的には以前なら成田を午後に出発し、夜、コタキナバルに到着、ここで一泊。翌日に飛行機と車とボートを乗り継ぎようやくシパダンに到着。丸一日かかっていた移動が、今回は普段どおりに仕事を終え、20時台の最終便で羽田へ飛び、そのまま国際線に乗り換え、深夜便でコタキナバルへ。朝、目覚めた時にはマレーシア上空。北海道在住者にとって海外旅行のネックは国内移動の時間でしたが、羽田空港国際化はこの問題を一気に解決してくれました。

今回、お世話になったのはボルネオ・ダイバーズ・マブール・リゾート(BDMR)、以前はシパダン島でも営業していた老舗のリゾートです。マブール島には他にもシパダン・ウォーター・ビレッジ(SWV)やシパダン・マブール・リゾート(SMRT)といったリゾートもあり、こちらには日本人スタッフがいたり、水上コテージが人気で日本人のダイバーも多いそうですが、私にとっては海外に行ってまで日本人と会話したいとも思わないし、寝ることさえできれば部屋は水上でも陸上でも構いません。それとBDMRはシングルチャージがかからないことも選んだ理由です。旅行条件には「同性相部屋」となっていましたが、実際は一人でツインの部屋を使うことができました(混雑時はわかりませんが)。一人旅でいつも困るのはシングルチャージを負担しなければならないこと、場所にもよりますがその金額はお土産代や食事代をまかなえることもあります。そのような訳で次回、シパダンに行くときもBDMRを利用したいです。


   

エントランス

ロビー

ダイニング

シャレー

室内

プール

桟橋とダイブステーション

見送るスタッフ

ダイブステーション

マブール島の学校

マブール島の住居

セレベス海に沈む夕陽